SHIMEのつぼ・蔦格子

 

クリニックの受付では様々な種類のご相談を承ります。

身体やこころに関する不調、

費用や助成金についての質問、

はては、ダンナに対する不満から、

もちろん、クリニックに対する貴重な意見まで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

単なる「お支払いカウンター」なら、

オープンなスペースにあっても、

ホテルのチェックアウト同様、

順番に並んでいただいても、

別段気になることもないのでしょうが、

人生の悲喜こもごもが突然繰り広げられる、

ある意味ここは、一つの「ステージ」です。

 

それぞれの「ステージ」に 主役は一人が理想。

次の主役には、ご自分の出番を袖で待つ間、

多少なりともお待ちいただく必要がでてきます。

 

私も用事で受付のゲストの前を通ることがあるのですが、

実はここを通るのがあまり好きではありませんでした。

 

理由は二つあります。

ひとつは、ゲスト(お客様・患者様)の疲弊した顔を拝見するのが嫌だから。

もう一つは、キャスト(当院職員)の疲弊した顔を見るのが嫌だから。

 

ゲストも、キャストも疲弊している理由は、

大きく分けると二つあると思われます。

 

一つは、しくみの問題。

そもそも、お待たせすることが容易に想像できるような、

予約枠や診療体制になっていることが多い。

あるいは、そういう体制でないと、

収益的に施設自体のシステムが維持できない。

医院の課題、行政の課題、社会保険制度の課題、

そして医療サービスを享受するゲスト側の課題、

解決しなければいけない課題は少なくないようです。

 

もう一つは、構造の問題。

利便性?(誰の?)を優先した結果、

受付前には大抵、待合席が設けられているのですが、

この待合席が、なんとも「無防備」なことが多い。

「ただそこに席があるだけ」

受付のキャストとは常に正対し、

通路を行き交う人々の目にも常に晒されている。

あるいは、呼び出し画面の方を見ていないと、

いつの間にか呼ばれていて見逃すと後回しにされる。

などなど、あげればきりがありません。

 

構造に関しては、設計段階で1年近くにわたって、

「気づかい」を形にするプロセスを繰り返しました。

「受付に背中を向けた待合席」というコンセプトのために、

当初から多大な労力と心労をおかけしたにもかかわらず、

根気よくお付き合いくださった株式会社・七彩

上之山さんと宮下さんには心から感謝しております。

 

色々な角度から話し合った結果、

「受付に背中を向けた待合室」は断念したのですが、

その代わり、京都の街中で見かける

京都らしい「気づかい」をここで形にしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

受付前のSHIMEのつぼ、

それがこの「格子」です。

 

格子はとても優秀です。

空間を隔てつつも閉塞感がなく、

正面から見れば「ぬけ」があって、

斜めから見れば「かべ」になる。

ひとりの時間や空間を保ちつつも、

光と空気とこころを通してくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

密かに進めている「院内森林化計画」の一環として、

格子には、キャストの感性でグリーンを配してもらいました。

飾り付けたキャストのそれぞれの個性がよくでていて、

ここを通る度に、ついつい頬がゆるみます。

 

受付や会計に少し時間がかかる際には、

どうぞこちらでお待ち下さい。

さらに繊細なご相談がございましたら、

受付両側に配した個室でも承ります。

 

受付前にあるもう一つの「SHIMEのつぼ」は、

お座りになってからのお楽しみ・・・

 

志馬クリニック四条烏丸

志馬裕明


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